私ら鍛冶屋が削る素材は、元素記号Feにいろんな元素を加えた合金で世間では特殊鋼と呼ばれる凝固物である、何故か?鉄を知るには液体と認識すると分かりやすい、氷のように凝固しているだけ、私は水のような液体に見えるその根拠は理解しやすいたったそれだけ1550度以下だから固まっているので、それ以上の熱を加えれば解ける、それ以下の温度や急冷などで組織は様々に変化する。特性を知れば面白いし、逆の応用もできる。銅は柔らかいと思っていたら大間違い、固く非常に靱性がある素材で熱伝導性が高いため削りづらい、銅線は柔らかいの概念であり、熱を加え柔らかくしている事を大概の人は知らない、知らないとドツボにはまる素材もある「だから鉄は液体、生き物」で特性を知る必要は必ずある。